『山辺のO’keeffe』 後記
秋の始まりから全6回に渡り開催したイベント『山辺のO’keeffe』を無事に終えることができました。
期間中、足をお運びくださった全てのお客さまに心から感謝の気持ちを贈ります。
ありがとうございました。
皆さんのおかげで良いイベントとなりました。
私たちが何をしたかではなく、皆さんと私たちで創り上げたイベントだったように思います。
静かで、和やかな雰囲気に、私たちが癒されていました。
期間中お菓子を焼きまくった井上さんは、改めてお菓子作りの喜びを再確認されたそうです。
それはもう井上さんの身体からもお菓子からも溢れ出ていました。
「食べてもらう喜び」の前に、とても純粋でシンプルな「作る喜び」があるのだと知りました。
食べてくれる誰かを想いながら作る行為が、結果として自分自身を幸せにしている。
ものづくりの真髄がここにあるような気がするのです。
O’keeffeは山辺から海辺へと戻りました。
新店舗の白いお家は、あしたのみんかの建築デザインを担った『株式会社 暮らし図』が設計・監督を手がけています。
築30年近い一戸建て住宅がどんな再編集を経てカフェへとリノベーションされたのか、ぜひ足を運んでみてくださいね。
新生O’keeffeの「再開の場所」が皆さんとの「再会の場所」となってくれたら嬉しいです。
そして・・
この企画を、これからも育ててみようとO’keeffeさんと想いを同じくしました。
そうです。山辺のO’keeffeはこれからも続きます。
いつかまた違う季節、違う風景の中で皆さんとお会いできたら嬉しいです。
2回目の開催予定日であった10月12日は、上空を台風19号が通過しこの地域に甚大な被害をもたらしました。
身近な人たちが被災している状況の中、一体自分には何ができるのだろうと立ち止まりました。
そもそも開催は妥当なのかとも考えました。
終えてみた今、開催した意思決定に後悔はありません。
経済活動を止めない、ということもこうした状況の時に一つ大切なことなのではないかと思っています。
私の心はその時、被災してしまった人たちに寄せていました。
大切なのはいつも心の在り方だと思っています。
O’keeffe井上さん、悦子さん。
愉しいひとときをありがとうございました!